CPA(Cost Per Acquisition)とは、成果1件の獲得コストを示します。「Acquisition」は、「獲得」の意味です。
商品購入や、新規会員登録、資料請求、など「Webサイトの利益につながる成果1件」を獲得するためにかかった費用になります。顧客獲得単価とも言われます。
計算式
CPA(成果1件の獲得コスト) = 総費用(Cost) ÷ CV(コンバージョン数)
顧客を獲得するために行った施策にかかった総費用を獲得できた件数(CV)で割ります。
CPA(成果1件の獲得コスト) の活用
CPA(成果1件の獲得コスト) と同じように、広告の効果測定に役立つ指標に「CPC(クリック単価)」があります。
しかし、ニュースサイトなどのメディア系サイトを除けば、アクセス(クリック)数=利益ではありません。アクセスがそのままCVにつながることはありません。
CPCは1クリックあたりの「クリック単価」ですので、サイトへの「利益成果」を比較するのであれば獲得コストである、CPAで比較します。
例えば、リスティング広告で、「花ギフト」と、「フラワーギフト」の2つのキーワードを出稿している場合を見てみましょう。
キーワードA | キーワードB | |
キーワード | 花ギフト | フラワーギフト |
総費用 | 60,000 円 | 80,000円 |
クリック数 | 500 | 600 |
予約件数(CV) | 10 | 15 |
CPC | 120円 | 133.3円 |
CPA | 6,000円 | 5,333円 |
この表のように、CPC(クリック単価)だけを比べると、キーワードAの花ギフトの方が、クリック単価が13.3円低くよいキーワードのように思われます。しかし、成果に対する獲得コストであるCPAを比較すると、キーワードBのフラワーギフトの方が、667円低く、よいキーワードとなります。
このように、インターネット広告の運用では、1つだけでなく複数の指標を用いながら、比較検討する必要があります。
その数字の理由を考えてみよう
このように、同じ意味を表すキーワードでもCVR(コンバージョン率)は変わってきます。
上記の例の場合、「花ギフト」では、仏事に備えるお花をイメージしながら「花ギフト」と検索している人もいると予測されます。もしこのサイトで、仏事の花の取り扱いがなかった場合には、「花ギフト」よりも「フラワーギフト」の検索から流入の方がコンバージョン率が高いことに納得がいきます。
このように、どのような結果であれ、何らかの理由があって結果が生まれます。
一つ一つの違いの理由の仮説を立てながら、アクセス解析で数値裏付けをとったり、施策案を立てたりといったことが、アクセス解析で重要なポイントとなります。