Googleが無料で提供しているアクセス解析ツール、みなさまご存知の「Google Analytics(アナリティクス)」。
今まで過去のログデータは制限無く、さかのぼって参照できていました。しかし2018年5月25日からは「過去データの保持期間に期限を設け、過去のデータが消える」と、Googleより発表がありました。
このまま何もしなければ、デフォルトで26ヶ月(2年2ヶ月)よりも前のデータは削除されるようです。
えー、過去データをローカルで保存しなければならないの?
いえいえご安心を!Google Analyticsの設定を一箇所変えるだけで、過去のデータは削除されず、今まで通り過去のログデータを保持できます。
設定方法はページ下でご案内します。
その前に、ヨーロッパ・EU向けのご商売をされている方は注意が必要です。
ところで何でGoogleは、過去ログデータを保持しない(消される)ことにしたのか・・・
Google Analyticsが無料なのに高性能で人気がありすぎて、サーバーに負荷がかかりすぎてる?なんて理由ではありません。
理由は、「GDPR」。
EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:GDPR)は欧州連合(EU)における新しい個人情報保護の枠組みであり、個人データ(personal data)の処理と移転に関するルールを定めた規則です。1995年から適用されたEUデータ保護指令(Data Protection Directive 95)に代わり、EU加盟諸国に対して直接効力が発生する法規制としてGDPRが2016年4月に制定されました。
引用URL
https://www.eyjapan.jp/library/issue/info-sensor/2017-02-05.html
GDPRは、General Data Protection Regulationの略。日本語に訳すと「一般データ保護規則」です。今回この「GDPR」への配慮により、過去ログデータを保持しない方向に決まったようです。
ヨーロッパの個人情報保護は、厳しいですね。
現状、日本では無期限保存で問題ありませんが、国際的にGDPRが進んでいく中で、いずれは日本でも対応が必要になるかもしれません。
Google Analyticsデータ保持期間の設定変更方法
1、Google Analyticsに「ログイン」
2、左下の「歯車アイコン(設定)」をクリックし「管理画面」に移動
3、中央にある「プロパティ設定」の下に並んでいる「トラッキング情報」をクリック
4、「トラッキング情報」の下に展開される「データ保持」をクリック
5、「ユーザーデータとイベントデータの保持」の右「プルダウン」で「自動的に期限切れにならない」に変更
6、ページ下の「保存」クリックで完了
以上、簡単ですね。いざという時に参照できなくなる前に、ぜひ設定をおすすめします。